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Date:2017

Place:3×3 Lab Future

Interviewee:

田口 真司 様

3×3 Lab Future
エコッツェリア担当
CSVビジネスプロデューサー
田口 真司 様

山下 智子 様

3×3 Lab Future
エコッツェリア協会
CSVビジネスディレクター
山下 智子 様

3×3 Lab FutureWEBSITE

導入箇所:コミュニティーゾーン

施工時期:2017年3月

販売会社:株式会社R-LIVE

●3×3 Lab Futureの概要(業務内容等)のご紹介願います。

山下氏、田口氏 3×3 Lab Futureという名前は「環境」「経済」「社会」というサステナビリティの“3”つの要素と、第“3”の場所「サードプレイス」の“3”と“3”を掛け合わせた意味を含んでいます。2016年2月にオープンした施設で、約800平米の広さの中にさまざまな機能を持ったスペースを備えています。コミュニティーゾーンは、この3×3 Lab Futureのコンセプトをご理解いただき活動していらっしゃる方々を個人会員メンバーとして募っております。平日の10:00から18:00までご利用可能で、それ以外は一般的の方も参加可能なイベント等を開催しております。2016年度初年度は約330名の個人会員様にご利用いただいております。

特長として、3×3 Lab Futureにはビジネス・コーディネーターがおり、会員同士のビジネスを繋ぐ役割を担っています。従来のコワーキングペース的役割で、打ち合わせや仕事場として使っていただくだけでなく、新しい価値を生み、同じテーマで交流するための場としての利用をしていただければと思っています。また企業の実験場、新しいビジネスの創発の場としても活用されています。こういった新しい価値から、例えば働き場として利用される場合は、生産性の向上、交流の場としての利用であれば居心地の向上というように、利用される方々の各々のニーズにあったQOL(Quality Of Life)を向上でき、いかに充実した時間を過ごせるかをの仕掛けをいろいろと考慮し工夫された施設となっています。

●はじめてKooNeを体感されたときのご感想・ご意見を教えてください。

田口氏 渋谷のビクターエンタテインメント社の会議室で初めて体感しました。その時の印象としては「耳ではなく身体で感じる」ということを強く体感したのを覚えています。全体に音が降り注ぐ感じで、緊張が和らぎ身体がリラックスしているのを感じました。

山下氏 同じくビクターエンタテインメント社の会議室で体感しましたが、その時の感じは今でもよく覚えています。その時、KooNeの音がある状態から無音になる状態を体感したのですが、無音になった時、身体きゅっとこわばる感覚を覚えました。休日に自然の中に行く機会があるのですが、KooNeのある空間は自然の中にいるのと同じような気持ちになれます。

●KooNe導入検討に至る背景と経緯や採用を決めて頂いたポイントを教えてください。

田口氏 空間の価値を高めるにあたり五感の要素をどう活かすかを模索していました。3×3 Lab Futureは、ライティングや自然の木材(間伐材)、リサイクルで新たに生まれ変わった製品等を活用しており、人に優しい環境を考慮した場の提供を目指しておりました。サロンには音響機器が設置されてはいますが、個人利用可能なコミュニティーゾーンには特段の音の仕掛けがなかったのが課題でした。音の重要性を非常に感じているところで、KooNeを体感し、コミュニティーゾーンは植栽(生花)が多い空間なので、KooNeのハイレゾ自然音との相性は良いものとなるだろうということで、導入を決定しました。また、ここの空間の構造が、KooNeの独特なスピーカー設置の方法と相まってうまく音が乱反射することで音が響きやすく、より立体的に聞こえるのがポイントとして挙げられます。

●導入前と導入後の変化(効果)についてお聞かせください。

田口氏KooNeが導入されるまでは、カフェ音楽的なBGMとしてJAZZがかかっていました。興味がある楽曲が流れていると、そこに意識が行き過ぎてしまうことがありましたが、KooNeの自然音になってからは、音を意識することがいい意味でなくなりました。
また、ここに出社する朝、特に誰もいない空間にこのKooNeの自然音が流れているととてもいい気分になります。

山下氏平日のオフィスでの仕事の始め方がスムーズで心地よいスタートをきることができると感じています。特に休日の翌日、月曜などは、重い気持ちにならず仕事をすることへの気持ちの切りかえがKooNeの自然音にうまく誘導されている気がします。

<スタッフやご利用されている方の声>

・KooNeは3×3 Lab Futureの緑(生花)の多いしつらえとバランスがよく雰囲気があっていると感じます。作業を終えて一息ついたときに森の小鳥のさえずりが聞こえるとリラックスできます。川の流れが聞こえると心地よく、オープンスペースで自分以外の方も作業されていますが、会話が気にならないです。以前はJAZZのBGMがかかっていたにも関わらず、設置されている冷蔵庫のちょっとしたノイズが気になりましたが、KooNeは不思議とそこまで気になりません。 また、他のスペースからコミュニケーションゾーンに戻ってきたとき、スムーズに仕事に取り組めます。

・一人でいる時は、小鳥のさえずりなどに心が癒され、打ち合わせの時は全く耳にはいってこないことに感激しています。KooNeには満足しており3×3Lab Futureをまた利用したいと思います。このスペースから外に出たときに「現実に戻ったな」という感覚になりました。音の種類としていろいろなバージョンができることを期待しています。

・打ち合わせをしていても音が邪魔にならず、リラックスをできると感じました。集中力もそれなりに高まり、仕事や作業がはかどった気がします。空間のいごこちの良さを感じます。

音を活かしたオフィスでの空間づくりや、KooNeへの期待をお聞かせください。

田口氏KooNeのある環境により、集中力が高まるということとリラックスするということが共存できているのが面白い。 今後、この点についてどうしてそうなるのか難しいとは思いますが、研究を進めていただければともいます。今後も、リラックスと良い意味の緊張感を提供できる空間はこれから必要になっていくと思っています。 サードプレイスが増えている昨今、働く環境も変わってきているので、心地よい高音質の自然音を活用して交流促進を図るこういった空間づくりが望まれていくのではないかと思います。

●3×3 Labフューチャーの今後の取組についてお聞かせください。

田口氏オープン・イノベーションが生まれる場所として、いろんな価値の掛け合わせを提供していきたいと思います。単に売れればいいという企業の経済的な価値の追求だけではなく、ヒトにとって社会的価値が高まることを考えて提供できる場でありたいと願います。 今は場所とスタッフというソリューションを提供しますが、ここに集まる企業や利用者の方からテクノロジーやアイディアを掛け合わせ、ここで、プロトタイプの商品をみんなで使用してビジネスの創発を図りたいと思います。また、大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリア全体での仕掛けも考え、今後は3×3 Lab Future内だけでなく、屋外での取組を含め新しい価値の創出、新しい働き方や新しいオフィスのあり方を提案していきたいと思います。

■インタビュー後記■

様々な工夫が凝らされた魅力的な空間というのが第一印象でした。この素晴らしい空間にKooNeを導入いただきコミュニケーションの促進やイノベーションの創造に一端を担えると評価ただけたことに感謝しつつ、3×3 Labフューチャーが多くの方に指示され、新しい価値を創りだしみ、ここから生まれたコトやモノが社会実装されることを期待します。

Interviewer:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント エンタテインメント・ラボ 岡崎早苗