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【インタビュー】2016.1.27 定山渓温泉・定山渓万世閣ホテル 料飲課課長 兼 副支配人 原田正幸 様
  • 導入箇所:ラウンジ Birch Terrace(バーチ・テラス)、足湯テラス
         定山渓温泉・定山渓万世閣 ホテル ミリオーネ [ http://www.milione.jp/ ]
  • 施工時期:2016年1月
  • 販売・施工会社:リコージャパン株式会社 [ https://www.ricoh.co.jp/ ]
            J&Kビジネスソリューション株式会社 [ http://jkbs.jvckenwood.com/ ]
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●定山渓万世閣ホテル ミリオーネさんのご紹介をお願いします。

万世閣グループは、洞爺湖万世閣が最初にオープンしてから今年75周年を迎える北海道屈指のホテルグループです。そして、この定山渓温泉街に建てられたホテル ミリオーネは、開業18年目となります。全312室、500人程収容可能な大宴会場、420席ご用意のレストランがある大型ホテルとして、道外からの国内ツアーでいらっしゃるお客様はもちろん、近年インバウンド市場が活況ということもあり海外からのお客様にも多くご利用いただいております。

当ホテルの人気のサービスは、定山渓温泉の湯処に加えて、ビュッフェ・レストランになります。お客様の目の前で専用の窯を使って焼き上げるピザをご提供しておりますが、こちらは、ご宿泊、日帰りのお客様共に大変好評をいただいております。エイジング(熟成)・ビーフも人気のメニューです。

また、昨年の夏、7月に“Birch Terrace(バーチ・テラス)”をオープンいたしました。ここは、北海道の象徴の一つでもある白樺の樹をコンセプトにおいたウッディで開放的なラウンジです。更には、パン生地の制作からオーブンで焼き上がるまでを垣間見られるガラス張りのパン工房 Bakery & Cafeも設置しており、焼き立てのパンをご提供しています。

●はじめてKooNeをご体感されたときのご感想・ご意見をお聞かせください。

KooNeを初めて体感したのは、ラウンジBirch Terrace(バーチ・テラス)にデモとしてテスト導入した時でした。お恥ずかしながら、私はこのKooNeを体感するまで、ハイレゾと言われる高音質のサウンドの存在を知りませんでしたが、その素晴らしさを知ることになったのが、KooNeの森と川の自然音でした。

現在、ロビーには所謂BGMを流しており、このラウンジにも同じBGMをこれまで流しておりましたが、KooNeのテスト導入時に、KooNeの森と川のサウンドのみを流すことにしました。デモ機器は、ラウンジ内のパン工房とは反対側の一角に設置しました。 

私を含めスタッフは、音が流れた時に、この白樺の樹をモチーフにしたラウンジと森の音が自然に溶け込んで爽やかな森の中にいる感じを受け、毎日ハードな仕事をこなす故のストレスを軽減できるような居心地の良さを実感しました。

テスト導入は1週間くらいまでしかお願いできないものと伺っておりましたが、無理をいって1ヶ月ほどデモ機器を設置していただきました。それによりお客様の変化を知ることができたのです。昨年の夏よりラウンジは改装され、BGMも入っていましたが、お客様が長居をされるというよりは、Bakery & Cafe をご利用されて終わるような状況がほとんどでした。ところがKooNeテスト導入後、KooNeの自然音が流れる一角にお客様が多くみられるようになったのです。パソコンや読書などをしていらっしゃる方が以前より増え、そこで長居されて、普通ならば1杯のコーヒーで終わるところ追加のオーダーをされるお客様が増えたというのが実感です。デモを行っている一角でうたた寝されている方もいらっしゃいました。

この状況はとても新鮮で、これまでのBGMでは起きなかった現象をみて、きっとハイレゾという高音質の自然音とやわらかい音の響きと、この白樺をモチーフとしたラウンジがマッチし、お客様が居心地の良さを感じてくださったのだろうと思いました。

●どんな目的や期待をもってKooNeを導入いただいたかKooNe導入の経緯をお聞かせください。

KooNeテスト導入が終わった後、音のないラウンジにとても違和感を覚え、改めてKooNeが創り出した空間が心地良いものだったのだと気づきました。そして、KooNeの高音質の鳥のさえずりや川の音が季節の移ろいや時間軸によって変わるというのは、このラウンジBirch Terrace(バーチ・テラス)に森の中にいるような感覚をつくりだし、更にお客様にとってとても居心地よい場所になるのではないか、今この空間を創り出すべきだ、と思い導入することにいたしました。

足湯テラスにもKooNeを導入しておりますが、目の前に木々があり、そこには鳥の巣箱が設置されていますので、まるでそこから鳥のさえずりが聞こえてくるかのような、心地良い空間になっています。今は雪景色ですが、秋には紅葉が綺麗に映り、春にはテラスにアレンジされた草花を楽しむことができます。その景色と森の音が居心地を良くしてくれるのではないかと思っております。

私どもはラウンジBirch Terrace(バーチ・テラス)をお客様にとって心ゆくまで寛げるとても居心地の良い空間としてご提供させていただくため、五感をフルに活かした空間創りを目指しておりました。五感が満たされると、人間は「自分はすべてにおいて、とても満足である」と感じるのはないかと思ったからです。ラウンジ・足湯テラスの目の前に見える景色(視覚)、Bakery & Cafeの設置(味覚)、白樺の樹をつかったインテリア(触覚)をそろえたところに、今回KooNeによる音響空間(聴覚)を導入し、そして今回あわせてアロマ(嗅覚)も、ラウンジ全体にほんのり香るようしつらえ、これで五感のすべてのピースがそろいました。

お客様にこの空間でリラックスしていただくことはもちろん、お客様がこれらに気づかれたときに生まれるホテルのスタッフとのコミュニケーションが増え、多くのお客様に何度でも足を運んでいただけるような場所に育てていければと思っております。 このラウンジは、ホテルのスタッフも商談等で利用しますので、その時にいろいろなアイディアが生みだされ、お客様へ更なるサービスをご提供できればとも思っております。

●定山渓万世閣ホテル ミリオーネさんの今後の取組・お知らせがありましたらお願いたします。

今後も、ゆっくり、リラックスして休んでいただける、疲れを癒す最高のホテルとしてお客様に心からのおもてなしをご提供し続けたいと思っております。 札幌市より車で50分ほどですので、ご宿泊や日帰りのみならず、Bakery & Cafeのご利用なども含め、多くお客様に気軽にお越しいただければ幸いです。

■インタビュー後記■

今回、KooNeの音響チューニング作業現場に携わったことで、白樺のファニチャーが置かれた開放的なラウンジが、森と川の自然音とアンビエントが流れ出したときに、次のステップに上がり全体として空間の変化する様子を一緒に体感させていただきました。空間で流れるアンビエント・サウンドについて「ハープの音色がどれだけお客様を癒すことになるのか楽しみです」とお話しされていた副支配人の原田様の微笑んだお顔がとても印象的でした。五感を通した心からのおもてなしを提供されるホテルミリオーネ様にその1ピースとしてKooNeを導入いただいたことに感謝申し上げます。

Interviewer:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント エンタテインメント・ラボ 岡崎早苗