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【インタビュー】2015.4.24 タイムズ スパ・レスタ 総支配人 小此木 航平 様
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●タイムズスパ・レスタさんのご紹介をお願いします。(リラクゼーション・サービスの特徴やこだわりなど)

2006年10月、東京・池袋にオープンしたスパ施設になります。タイムズ24株式会社が運営するビル型駐車場タイムズステーション池袋の10階から12階に位置しています。
“洗練された寛ぎ空間を通じて、上質かつ快適な休息と快眠をサポートし、お客様の心と身体の再生を提供する「都心の大人のスパ施設」”をコンセプトに、リラックス・ラウンジ、レストラン、トリートメント・サロンなども併設したスパ施設です。観光客向けやファミリー層向けのスパとは違い18歳以上の方を対象としているためか、お客様には「隠れ家」的な存在としてご利用いただいております。

●どんな目的や期待をもってKooNeを導入いただいたかKooNe導入の経緯をお聞かせください。

お客様に満足していただきリピート利用していただくことを強化しようとしていたときにKooNeの存在を知ったことが導入への入り口です。

一般的にスパに対する利用者のニーズがレジャーや非日常体験に加えて「健康維持」「ストレス解消」という目的が増えている傾向があるのに加え、当施設は都心のスパ施設ならではの「忙しい仕事の合間に、心身ともにリラックスするためにスパを利用している」お客様が多く、そういった方々がリピーターとして来館されていらっしゃいます。このようなお客様にむけて、何度も利用していただける魅力のある施設であり続けるためにどうあるべきか、また、消費税増税に伴う実質的な入館料値上げに対しスパ利用に対するお客様の満足度を維持するために、当施設として何をすればいいかを考え、検討する時期に直面したのが2014年の春先でした。
この課題に対して、当施設のコンセプトである「洗練された寛ぎ空間」「上質かつ快適な休息と快眠をサポートする空間」のレベルアップを図るため五感を切り口に、解決方法を探りました。以前より「五感で四季を感じる」ことを意識し、音楽、照明、香りにこだわりをもって空間づくりを行っていました。
音に関して言えば、リラックス・ラウンジのリクライニング・チェアへのスピーカー内臓のヘッドレストを採用することで、鑑賞しているテレビ番組などの音が隣同士で聞こえないよう工夫していたり、またスタッフの話し声、足音、動きといったいわゆる煙たがられる「音」でお客様のリラックス空間を干渉しないよう、細心の注意を払っておりました。

そんな折、KooNeの存在を知り、空間の居心地をワンランク向上させることに挑戦したという次第です。KooNeであれば「音=聴覚」を更に意識した上質な空間創りが実現できると思ったのです。加えて申し上げると、KooNe導入と同時期に五感を意識した改革ということで「嗅覚」はエアアロマジャパン社による香の導入、「視覚」で癒し効果のあるさくら色LED電球の導入による空間演出なども行っています。

●はじめてKooNeをご体感されたときのご感想・ご意見をお聞かせください。

渋谷のビクターエンタテインメント社のオフィス内ではじめてKooNeが流れる会議室に一歩足を踏み入れた瞬間から、周りの雑音が消えました。
音が創り出す空間の奥行とか、感じる空気感も普段と違った異空間にいるような、無重力の空間にいるような、ふわっとする不思議な感覚で、一瞬にして「やられた!」という感じで本当に感動しました。

波の音を聴いたとき、波打ち際との距離感がリアルに感じられ、自らの海辺に対する想い出と連動して頭にその映像が浮かんできました。音を聴く人の経験から生まれる想像力によって各個人の居心地の良さが生み出されることに感銘をうけました。この自分の体感から、KooNeは、いままでありがちだった一方的に施設運営者側の趣味を押し付けるというのではなく、お客様目線に立ったリラックスを提供できる空間を作れるものだと実感しました。

また、KooNeが流れていた会議室で、一瞬、無音状態になった時の緊張感やその時感じた周りの空気の重さは忘れられません。自分がその場でリラックスしていたことを気づかされました。

●10階リラックス・ラウンジにKooNe導入後のスタッフの皆さんや、来館者の反応・感想など教えてください。

お客様からは特に森の音に含まれる「鳥」の鳴き声に気がつく人が多く、自然の中にいる雰囲気を感じていただいているように思います。

リラックス・ラウンジは、三方向が壁で、背面に通路がある空間です。KooNeのハイレゾ音が聞こえる範囲とその周辺との差がわかりやすく、KooNeによる自然音が聞こえる範囲に足を踏み入れると他とは違った空間にいることを感じやすいと思います。
そのせいか、 KooNeを導入する前までに聞かれていた「リクライニング・チェア後方の通路を歩く人の音が気になる」、「人の話し声がうるさい」、「イビキがうるさい」というようなクレームも減ったように感じます。
つまりKooNeによってお客様がリラックスされた状態で気持ちも落ち着き、快適におやすみいただいているのではと思っております。

実際、お客様としてリラックス・ラウンジを利用したスタッフからは、「寝つきがよくなった」、「寝起きがすっきりするようになった」、「気持ちが切り替わる感じがする」という声が聞かれます。また、職場環境が良くなったことで、業務効率の改善にもつながっています。

●音を活かした空間づくりやKooNeをより良く活用するために期待されることがありましたらお聞かせください。

“なんかいいよね、レスタ”と思っていただけるよう、ボディ・ブローのような満足感を提供していきたいという思いを実現するため「音」を活用したいと考えています。
そのため、お客様が意識せず自然にリラックス状態になることが一番の満足に繋がると思うので、見えないけれど五感で感じられる“居心地の良い音”がその満足を与えられるものであればいいなと期待をしています。

更にいえば、季節感を感じる音源の種類が増え、気温、湿度、明度、気圧の状態に合わせて音が変化し、いままで以上に自然が再現され快適な空間演出ができるようになれば、レスタの来館者の方にも喜んでいただけるのではないかと思っています。

●タイムズスパ・レスタさんの今後の取組みがありましたらお知らせください。

施設全体のコンセプトのもと、「休息・快眠」をキーワードにした企画やイベント、情報発信を実施しています。今後も継続的に取り組んで参りますので、ご期待いただければと思います。
また、施設の雰囲気をつくるのは、綺麗な施設だけではなく、その場に携わる「人」が醸し出す「空気」だと考えておりますので、常にスタッフの教育も実施し洗練された寛ぎ空間の創造に邁進して参ります。現在、2016年10月20日の10周年にむけて館内施設の見直しなども検討しておりますので、今後のタイムズスパ・レスタも愉しみにしていただけたらと思っております。

■インタビュー後記■

都会で一生懸命な日々を過ごす多くのオトナ達を、いつなんどきも受け入れてくれるオアシス空間タイムズ スパ・レスタの運営を一手に引き受けられている小此木総支配人。
タイムズ スパ・レスタをこよなく愛し、そこにいらっしゃるお客様へ最上のリラックスを提供するため、あらゆる五感を活用したアイディアを惜しみなく実践されている、その実行力には目を見張るものがありました。ご自身がサーファーであるゆえ、自然への敬愛を持たれ大きなエネルギーをもって活動されているそんな小此木様の趣に敬意を覚えつつ、この度KooNeを導入くださったことに感謝申し上げます。

Interviewer:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント エンタテインメント・ラボ 岡崎早苗